「いつかは産みたい」。
「でも、いまは、仕事に打ち込みたい」。
「まだ、パートナーがいない」。

女性の社会進出が進む中、卵子の老化におびえる女性たちがいま、期待をよせているのが「卵子の凍結」です。卵子凍結は、将来の妊娠可能性を広げます。今とほぼ変わらない出産率を維持し、女性のライフプランやキャリアの選択をサポートします。

1.卵子凍結とは?若い時に卵子を残す重要性

卵子の元となる原始卵胞は生まれた時から卵巣の中にあり、女性本人の年齢と同じように歳を重ねます。お肌や髪と同じように加齢の影響を受け、卵子が持つ妊娠能力が低下していきます。
卵子が若ければ40代の体外受精による出産率は20代と大きく変わらないと言われています。

卵子凍結とは、将来の体外受精を見据えて自身の未受精卵を凍結する技術で、採卵時とほぼ変わらない出産率を維持できます。2013年には日本生殖医学会がガイドラインを正式決定し、健康な未婚女性が将来の妊娠に備えて卵子凍結を行うことを認めています。
★卵子凍結は自治体によっては不妊治療費助成制度の対象となる場合もあります。

2.採卵・保管には年齢制限も

女性が生涯で排卵する卵子の数は、生まれた時点で決まっており、排卵する卵子が無くなると閉経します。初潮時期や生理周期などの影響を受けるため、人によって卵子の数が減るペースは異なります。

3.多くのクリニックでは39歳以下が対象

卵子の持つ妊娠能力が年齢と共に低下していくことから、卵子凍結は多くのクリニックで39歳以下の女性を対象としており、凍結した卵子の使用も原則として50歳の誕生日までとなっています。

高齢になるにつれ利用時の妊娠・出産のリスクが高くなるため、実際に融解して使用する際には、母体の安全を考慮した上で専門医が実施の可否を判断することになります。

4.卵子凍結のリスク

卵子凍結は医療行為なのでリスクもあります。卵子凍結の5つのリスクとして、身体、時間、費用、保管、妊娠時のリスクが挙げられます。

【身体への負担】

採卵前の検査(血液検査、経腟超音波検査など)、排卵誘発剤の副作用、採卵の負担など。

【時間がかかる】

卵子凍結には2週間程度の時間がかかり、1回の採卵に必要な通院回数は約3~4回。仕事をしている場合、採卵の日は半休取得もしくは全休が必要となる。

【費用がかかる】

1回の検査・採卵・凍結費用は30~50万円。保管費用は年間3~5万円。

2回目以降の採卵の場合には、上記初期費用以外の採卵・凍結にかかる費用と保管費用が追加で発生。

【保管のリスク】

採卵した卵子はマイナス196℃の超低温で凍結し、液体窒素タンクのなかで保管。長期保存期間中に人的ミスや災害などで保管タンクが壊れたり、停電によって低温が保たれず凍結卵子がだめになってしまったりするリスクもゼロではない。

【妊娠時のリスク】

母体が高齢になればなれるほど、流産・早産といった妊娠維持に関するリスクは高くなる。

5.卵子凍結について知るには?

卵子凍結についての正しい知識を発信するため、様々なクリニックや専門バンク、支援団体がセミナーやカウンセリングを行っています。疑問や不安を相談して、選択肢を増やすことができます。

●オンラインセミナー 専門医による質疑応答が受けられることも

●オンライン個別相談 培養士カウンセラー対応している場合も

●AMH検査(卵巣予備能検査) 卵子の残りの数を把握できる

●初診予約 医師と直接カウンセリング

まとめ

未来のことを考え、ひとつの選択肢として注目を集める「卵子凍結」。
いつになるかは分からないけれど、子どもを迎え入れることを考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

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