歯科衛生士というと歯科診療所で働くイメージを持たれている方が多いと思います。
でも実は診療所以外で働いている歯科衛生士もいます。
保健所・市町村・歯科衛生士学校などなど。

今回はその中でも珍しい企業歯科衛生士のお仕事について紹介していきたいと思います。

企業で働く歯科衛生士のお仕事、現場からお届けします!

企業で働く歯科衛生士の割合はわずか1%以下。
とても貴重な存在です。

私の場合は10年程個人のクリニックにて臨床経験を積んだあと歯愛メディカルに転職しました。
クリニックでは学会のセミナーに多数参加し知識を深め、とても楽しくやりがいを持っていましたが出産を機に退職。
復帰を考えていた頃、企業で働く選択肢を知りました。
歯科関係者であれば認知度の高い歯愛メディカルで働くことは次のステップにぴったり!今までのスキルを活かせるチャンスだと思いこの仕事を選びました。

この記事では歯愛メディカルの中で働く歯科衛生士の目線で、歯科商品部の業務についてご紹介していきます。

仕事内容

私が所属している歯科商品部のお仕事は大きく分けて2つ。
商品をお客様が購入する際必須になってくる「カタログ制作」と、歯ブラシなどの自社製品の「企画開発」です。

① カタログ制作

定期的にみなさんの元へお届けしているセール冊子と本カタログを制作しています。

  • セール冊子/厳選商品のセール情報や新商品を集めた小冊子
  • 本カタログ/歯愛メディカルで取り扱っている商品を集めた約600ページの紙のカタログ

セール冊子は新商品をはじめその時期ならではの特集コーナーを設置し、新鮮に楽しんでいただけるよう制作しています。一方「本カタログ」は、商品を網羅的に掲載し、長期的に保存・利用してもらうことを目的として制作しています。

▶ カタログ制作の大変なこと

新しくデビューする新商品はもちろんのこと、既存商品も魅力をしっかり伝えられているか常にブラッシュアップが必要です。
お客様に現物を目で見ていただけない分、いかに言葉や写真だけで魅力を伝えられるかがとても重要になってきます。客観的な表現になるように何人もの視点で考えることも大切です。
商品に関して分からないことがあればメーカーのみならず、歯科経験のある他の社員に聞いて回ったり情報収集が欠かせません。

▶ カタログ制作のやりがい

セール冊子やカタログを手に取った先生方から商品に関しての「ありがとう」の声をいただくのがとても嬉しいです。
商品の魅力をどのように伝えるか、時には動画を作成してみたり現場に近い写真を撮影できるように試行錯誤をしたりもします。

この時歯科医院での臨床経験が役に立ってきます。

例えば歯科衛生士が必ず使うグレーシーキュレット。
自分がこの商品を実際に現場で使うとしたらどうだろう?
とまず考えます。

刃の形態はどの商品も変わらないので握り心地やフィット感など実際に模型に当ててみて感じたこと、思ったことを文章にします。
商品の重さもカタログでは伝わりにくいため軽い!と感じたならそれを推しポイントに設定します。

経験×実際の商品を触っている自分だから伝えられる情報があると常に自問自答しながら商品ページを作っています。

② 商品開発

2つめのお仕事が商品開発のお仕事です。
Ciメディカルのオリジナル歯ブラシやお客様からの「こんな商品があったら良いのに!」を形にしていきます。

歯ブラシの場合を例にして仕事内容をご紹介していきたいと思います。
歯ブラシは大きく分けると2つの部分から構成されています。
まずはハンドル、次にヘッドです。
この2つに関してどのような形・仕様にしていくのかを一つ一つ考えていきます。

ハンドル

太さや厚み、指置きの凹凸をつけるか、その他には色もターゲットによって印象が変わるため大事な要素です。

ヘッド

ヘッドのベース部の厚み、大きさ、毛の材質、テーパー毛かフラット毛か、毛の長さなど

この他にも考えなければいけないポイントは多数ありますが大まかに挙げただけでもこんなにたくさんの項目があります。

▶ 商品開発の大変なこと

商品開発は何度も何度もサンプル試作を重ね完成に向け進んでいきます。
個人の好みだけではなく多角的な視点が重要になってくるため、メンバーで議論を重ねより良いものを形にしていきます。

出来上がったサンプルに対し良い点・改善が必要な点を忖度なく出し合っていくことに毎回エネルギーを使います。
クリニックで働いていた頃は何となく磨き心地が気に入って使っていた歯ブラシも、自分が制作に関わると歯ブラシを見る視点が変わってきます。
色々な要素が集まって一つの歯ブラシが出来ているのだと改めて痛感しました。

▶ 商品開発のやりがい

制作していく中で過去に勤務していた歯科医院の患者さんが思い浮かぶこともあります。
あの方に使うならもっとヘッドが小さい方が磨きやすそう、もっと毛が柔らかい方が炎症のある部分にもしっかり当てられるなど、具体的なペルソナをイメージすると意見を出しやすいです。
実際にブラッシング指導で使うシーンをイメージしながら、ここでも臨床経験をリンクさせ歯ブラシが完成した時はとても嬉しいです。

まとめ

企業で働く歯科衛生士は大変珍しい存在ですが、臨床現場では経験出来ないことに日々やりがいをもって取り組んでいます。
歯科衛生士のお仕事は多岐に渡り、歯愛メディカルでも歯科衛生士資格をもつ人は大募集中です。一方で、歯科衛生士には歯科医院に雇用される他、フリーランスとしての道やさまざまな選択肢がありますよね。

バリエーション豊かな進路や可能性を知って、皆さんの理想の働き方や将来的なビジョンの参考にしていただければ幸いです。

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