こんにちは。Ciメディカル歯科衛生士の藤田です。
前回は歯科医師と歯科衛生士のコミュニケーションについてのコツをご紹介させていただきました。
今回は歯科衛生士間のコミュニケーションについて3つのコツをお伝えしていきたいと思います。
皆様の日々の診療の参考になりましたら幸いです。

さて、男性の歯科衛生士もいらっしゃいますが、2020年の調査で男女比は99%が女性だそうです。
つまり歯科衛生士というのは女性同時の関係性が非常に大切な職業ということになりますね。
今回は私の経験も織り交ぜながら女性目線でご紹介していきます。
1. 会議の場など客観的に意見を言える場を設ける

お互いの意見を1対1で話していると、ついつい感情が優先になってしまうことってありませんか?職場を良くしたいという情熱が強すぎて、言葉選びが二の次になってしまったという苦い経験は誰しもにあると思います。
一方、会議の場だと第三者の目や、客観的な意見も出るので冷静に話し合いができます。
私が勤務していた歯科医院ではパートごとのミーティングがあり、
「歯科衛生士」、「受付・助手」、「歯科医師」それぞれに分かれて時間を取っていました。
その中では相互実習を行うこともありましたし、お互い困っていることや相談事を話し合う時間でもありました。
特定の人に「もっとこうしてほしい」などの要望を伝えることもありましたが、
その際は言葉選びに注意するというルールを決めていました。
普段、診療に追われて十分な話し合いができないことに対しても、少人数でのミーティングはとても有意義なものでした。
2. 報連相(報告・連絡・相談)は、こまめに細かく丁寧に

コミュニケーションの基本中の基本だと思いますが、報連相は重要です。
例えば、
- 患者さんの口腔内の状態がなかなか良くならない…
- メンテナンスに通っていただきたいが定着しない…
- 治療が途中で中断してしまう…
など、どの歯科医院でも課題となりうることは、先輩衛生士はどこかで経験しているはずなので、新人歯科衛生士は是非、相談をしてみましょう。
また、キャリアに関わらず、誰かに相談することは、漠然とした不安や考えが言語化され、頭の中が整理されます。さらに、相手からの質問やアドバイスを通じて、自分だけでは気づけなかった視点や、具体的な解決策が見つかることもあるかもしれません。
具体的に考えてみると患者さんの口腔内の状態が良くならない場合、一番の問題は何でしょうか。生活習慣が変えられない?患者さん自身がその問題に気が付いているか?など考えられる問題や原因、対応策は無限にあります。
それらをミーティングで話し合ってみましょう。
報連相を通じて、風通しを良くし、チーム全体の連携が強化されていけば、安全な治療や患者満足度の向上にもつながっていくはずです。
3. 適度な距離感を保つ

どの職場でも同じことが言えると思いますが特に女性の多い職場ではお互いの距離感が大切です。
同僚はあくまで仕事仲間でありお友達ではありません。
悩み相談も時には必要ですがただの愚痴を言い合う仲になってしまったり、仲が良くなりすぎるあまり仕事上お互いに言いたいことが言えなくなってしまっては本末転倒です。
仕事仲間ということを忘れず程よい距離を保つように心がけましょう。

他にも…
他にも、私の経験では、チームワークをよくする工夫として「サンキューカード」というものを実施していました。
ハート型などのカードを準備しておき、この人に感謝を伝えたいと思うことがあればカードに書き込みます。
例:今日の○○さんのアシスタントの時スムーズに対応してくれて有難う
診療後の片付けに時間がかかっていた時に手伝ってくれて有難う
など、内容はどんなことでもOKです。
そしてもらったカードはスタッフルームの専用スペースに貼り他のスタッフの目にも入るようにします。
送った側も送られた側も全員が笑顔になるとても良い習慣でした。
利用ルールをきちんと決める必要はありますが、LINEやSlack、ChatWorkやMicrosoft Teamsなど、IT技術を導入してコミュニケーションを強化する方法もあると思います。
さて、歯科衛生士同士のコミュニケーションについて考えていきましたが、歯科医院の良い雰囲気作りのためにも今回の内容が参考になれば幸いです。