この春いよいよ新人歯科衛生士として働き始めたシカジョのみなさん、新しい環境やお仕事には慣れてきましたか?待ち遠しかったゴールデンウィークが過ぎ、さあまた頑張るぞ~!!と思いきや、何となくやる気が出ない…不安感や焦りで眠れない…という声も聞こえてきます。
歯科衛生士学校で学生や卒業生の悩みに向き合ってきた筆者が、この時期にありがちなお悩みに寄り添います!

ぼんやりとした不安…、5月病って?

就職や転居などで環境が変わり、緊張や疲れがピークに達するこの時期。張りつめていた糸が連休でプッツリと途切れてしまい、「職場に行きたくない」「なんとなく体調が悪い」「仕事に集中できない」……。こういった状態は総称して「5月病」と呼ばれています。また、5月病は主にストレスが原因で起こると言われています。4月から新しい環境に身を置いた人にとっては、特にストレスがたまりやすいとき。医療機関で「あなたは5月病です」と診断されることはありませんが、やる気が出ない、食欲が出ない、眠れないなどの症状をきっかけに、体調が悪くなってしまうことも。

新卒歯科衛生士のお悩み「やる気が出ない…」

3月に巣立ったばかりのある卒業生からこんな電話が学校に掛かってきました。
「仕事のやる気がなくて…これから先、歯科衛生士を続けていけるのか不安すぎて、連休終わるのが怖いです…」
名乗ってくれた名前から本人の顔は思い浮かぶのに、まるで別人のような暗い声でした。

やる気がなくなった心当たりを聞いてみると、「資格を取って燃え尽きたんだと思います」とのこと。確かに国家試験までは怒涛の日々でした。すべてを出し尽くして目標に到達したことで、次の目標を決める気力が残っていなかったのです。幸い、彼女は職場での人間関係や待遇に不満はなく、周りが頑張っているのに自分は全然頑張れていない…と、申し訳なく思う気持ちから「歯科衛生士を辞めるべきなのでは」とまで思い至ったそうです。
モチベーションを上げるための具体的な解決策を挙げることもできますが、それを実行出来るなら電話をする必要もなかったでしょう。このときはただ、話したいことを好きなように喋ってもらうことにしました。

どうやったら抜け出せる?5月病の対策

5月病は、誰でも陥る可能性があります。電話をくれた卒業生のように、大きな目標を達成したことで、燃え尽き症候群のような状態になっている人や、環境になじむのに時間がかかるという人は、ストレスをため込みやすいので注意が必要です。心身ともに疲れているときに、なんとか頑張らなくちゃ!適応しないと!と焦ってしまうと、ストレスがたまり始めてしまいます。心当たりのある人は、次のことを大切にしてください。

1.まずは休息。睡眠をしっかり取ること

日中の眠気で困ることがないのがベスト。深夜までのスマホやテレビは避けましょう。

2.人は人、自分は自分。焦らず自分のペースで

やらなければいけないことは無くならなくても、時間配分は自分でコントロールを。

3.心の中で自画自賛

人前で自分を褒めるのはちょっと気が引けますので、心の中で自分を称えましょう。連休明けなのに、仕事に来た自分は素晴らしい!と褒めてあげてください。

まとめ

次の連休までは、まだ少し先です。今のペースを続けられるかな?と考えてみてください。また、モチベーションは上げようと思っても簡単に上がるものではありません。まずは少しずつ慣らしながらやっていくぐらいの気持ちでいきましょう♪
ただし、体調不良があまりにも続くようであれば、医療機関を受診することも検討してくださいね。

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