歯科医院に勤める多くの女性が、結婚や出産によるライフステージの変化と共に様々な壁にぶつかります。その中でも、子育てと仕事の両立に不安を感じる方は多いのではないでしょうか。私自身も歯科衛生士として復帰しようと決断したものの、保育園問題、就職先探し、ライフスタイルの変化、家庭と仕事の両立、仕事のブランクなど、頭の中は不安だらけでした。その中で、「子育てと両立できる歯科医院の選び方」と「子どもの病気!いざという時に」をテーマにまとめてみました。

子育てと両立できる歯科医院の選び方

コンビニの数より多いと言われる歯科医院の中から、どのように歯科医院を選ぶのか。
私自身、面接時に「うちは人数が少ないから、急に休まれると困るのでいざという時にお子さんをみてもらえる人はいますか?」と聞かれたり、保育園のお迎え時間が迫っていることを伝えても、「私達も忙しいので、これを片づけてから上がってください。」と言われ結局延長料金がかかってしまったりと、院内の環境や理解によっては働きにくさを感じることもありました。そこで、面接前にチェックできる選び方のポイントを3つご紹介します。

1. 子育て経験のある先生がいる

先生自身に子育て経験があることで、理解度は格段に高くなります。気になる歯科医院のホームページから、歯科医師紹介ページやブログなどをのぞいてみましょう。

2.スタッフの人数が多く、子育て中の人もいる

人数が多いことで、急に休む際でもフォローしあうことができます。また、子育て中の人が複数人いるところは、医院としても仕事と子育てに配慮があり、働きやすい環境であることがうかがえます。求人情報から従業員の人数やスタッフ紹介をチェックしてみましょう。

3.医療法人としての規模が大きい

沢山の人を雇っていることで産休・育休実績も多く、福利厚生が充実しているところが多いです。症例数も多く教育環境が整っていることから歯科医院としても人気があり、継続して勤めることでスキルアップにもつながります。

まずはご自身や家庭での優先順位を明確にし、求人情報と照らし合わせながら選定していくといいでしょう。その中で、上記ポイントも参考にしていただき、見学や面接へと進んでいただけたらと思います。

子どもの病気!いざという時に

子どもの体調不良は、仕事と子育てを両立するうえで避けては通れない問題です。
家族で助け合い、周りにサポートしてもらいながらも長期戦のお休みとなると、どうしても調整が難しくなることがありました。
例えば、風邪が長引いた時やインフルエンザでの解熱後の出席停止期間中に活用したサービスがありますのでご紹介します。

病児保育

病気の子どもを一時的に預かり保育してくれます。自治体が実地する病児保育では、人員の配置や設備、医療機関との連携などの設置基準が設けられています。
受け入れ基準や料金は、自治体ごとに決められているので、是非一度確認してみて下さい。
注意点としては、ほとんどの施設で事前の登録が必要となります。定員に限りがあるので、場合によってはキャンセル待ちになることもあります。予め利用方法をしっかり確認し、もしもの時に備えましょう。

病後児保育

行政が行っている子育て支援サービスでの病後児保育です。病後児保育は、病気の回復期の子どもを保育してくれるサービスとなります。例えば、インフルエンザであれば「発症後3日以上経過していて解熱していること」など施設によって受け入れ基準が制定されています。また、病児保育同様に事前登録が必要となりますので併せてチェックし、事前に登録することをおすすめします。
病後児保育をファミリーサポートセンターで行っている市区町村もあります。こちらも会員登録が必要となり、一時的な子どもの預かりなどでも利用することができます。自宅にて見てもらえるので、子どももリラックスできます。

さまざまな自治体の病児保育のサービス事例

自治体によっては、病児保育施設の地域支援機能を充実させるために、特色のある施設型の病児保育サービスを提供しています。大阪府堺市の訪問型病児保育や新潟県新潟市の体調不良児の送迎サービスはとても話題になりました。今後、様々な自治体でサービスが拡充していくためにも、働くママさんたちの「こんな風になったらいいな」のご意見はとっても大切です。
立場や価値観で、世の中にはさまざまな意見がありますが、働く歯科衛生士ママが委縮せず子育てできるように、「なったらいいな」をのびのびと発信していきましょう。

ストレスや悩みは抱え込まずに

育児や家事、そして保育園や仕事探しとなると、忙しい日々の中でいつの間にかストレスが溜まってしまうこともあります。そんな時は、まずは身近な人に話しましょう。言葉として吐き出すと案外すっきりします。
身近な人には気が引ける…という方は、日中であれば、空いている時間に地域の支援センターや小さな子どもが遊べる施設に行ってみるのもおすすめです。初めて会う方でも『子育て』という同じ話題があるので、子どもを遊ばせながらお喋りしたり、時には悩み事を相談したりと情報交換しつつ、ストレス発散にもなります。

まとめ

子どものそばにいてあげたい気持ちと職場に迷惑をかけている状況との板挟みとなり、心身ともに疲れてしまう方もいます。子育てと仕事の両立は誰もが難しいものです。まずは家族で話し合い調整できないか、周囲への協力を要請し、難しい場合は行政や民間サービスを活用して頼ることも大切です。少しでも復帰後の心配をなくすため、子育てに理解のある職場選びや、子どもの病気の際の対応準備が整えられていると、心に余裕も生まれます。
まさに『備えあれば患いなし』で子育てと仕事の両立に心の余裕を持って、充実したライフワークバランスを実現したいですね!

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